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高圧管は途中振れ止めを設けて振動を防止するようにしたものもあり、このような振れ止めは必らず取付けるようにする、振れ止めがないと振動により高圧管が亀裂を生じることがある。
高圧管内部はピッチングやキャビテーションにより腐蝕したり遺蝕したりすることがあり、外観では判別できないので航海中突然に亀裂やパンクする事故に対して、常に1〜2本程度は予備品として備えておく必要がある。
シート面をカラーチェックにより調査し、亀裂の有るものやシート面に損傷の有るものは交換する。

 

4)燃料供給ポンプ
燃料供給ポンプは一部の小形機関を除き殆んどの機関に設けられ、燃料供給を確実に行わしめるためのものであり、フィードポンプとも呼ばれている。一般に最も多く用いられているフィードポンプはボッシュ式燃料フィードポンプであり、それ以外には中大形機関に用いられているトロコイド式やべーン式ポンプなどがある。小形ではダイヤフラム式なども用いられている。

 

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2・101図 ボッシュ式燃料フィードポンプ

 

 

 

 

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